増刊号特集 看護の未来を創造する アクションリサーチ─人々とともに,人々のために
もう1つのアクションリサーチ─Margaret Newman健康の理論に基づいたミューチュアル・アクションリサーチ(MAR)研究事例
遠藤 惠美子
1,2
,
三次 真理
2,3
1武蔵野大学
2特定非営利活動法人ニューマン理論・研究・実践研究会
3武蔵野大学看護学部
pp.355-365
発行日 2018年7月15日
Published Date 2018/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201529
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
アクションリサーチには,第2次大戦後からの長い歴史がある。多様な学問のもとでそれぞれの方法を用いて行なわれてきており,それが看護の領域にも導入され,今日注目を浴びている。筆者らの一人はおよそ20年前に,全体論に準拠するMargaret Newman(1994;2008)の「拡張する意識としての健康(health as expanding consciousness)」の理論(以下Newman理論)に基づいたミューチュアル・アクションリサーチ(mutual action research,以下MAR)の理論と方法を発表し(遠藤,新田,2001a;2001b),以来,この方法を用いたアクションリサーチに力を注いできた。本特集でその研究事例を紹介するように求められたことは大変うれしいことである。本稿では,筆者らと同僚とで実施し,すでに出版された事例を含めていくつかを経時的に紹介し,看護研究におけるMARの意義についても触れたい。
Copyright © 2018, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.