第Ⅱ章 総論:がんとエビデンス
がんと免疫
西中村 瞳
1
,
西川 博嘉
1,2,3
1国立がん研究センター 研究所 腫瘍免疫研究分野
2国立がん研究センター東病院 先端医療開発センター 免疫トランスレーショナル分野
3名古屋大学大学院医学系研究科 微生物・免疫学講座 分子細胞免疫学(免疫学)
pp.109-114
発行日 2019年2月20日
Published Date 2019/2/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango24_109
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がんの新たな治療戦略の1つとして,がん細胞が免疫系を逃れるしくみを標的としたがん免疫療法の開発・臨床応用が進んでいる.これに伴いがん免疫,とりわけ抗腫瘍免疫応答および免疫抑制ネットワークを理解することが,がん治療を実施するうえで非常に重要になってきている.本稿ではがん免疫とそれらを調節する機構,さらにはがん免疫療法について述べる.
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