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特集 骨盤外科手術を極める―悪性腫瘍に対して安全で確実な手術を行うためのA-to-Z
II. 各論：手術の実際
9．血管合併切除を伴う拡大骨盤外科手術の実際
Extended pelvic surgery with vascular resection
肥田 侯矢
1
,
板谷 喜朗
1
,
星野 伸晃
1
,
岡村 亮輔
1
,
小濵 和貴
1
K. Hida
1
,
Y. Itatani
1
,
N. Hoshino
1
,
R. Okamura
1
,
K. Obama
1
1京都大学消化管外科
キーワード：
拡大手術
,
血管合併切除
,
ロボット支援手術
,
直腸癌
Keyword:
拡大手術
,
血管合併切除
,
ロボット支援手術
,
直腸癌
pp.1401-1405
発行日 2025年12月1日
Published Date 2025/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_1401
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直腸癌手術では血管合併切除を要する拡大骨盤手術が時に必要となる．対象は側方リンパ節転移や局所再発例，他臓器腫瘍で血管浸潤が疑われる症例などであり，R0切除が期待できる場合に適応となる．MRIやCTによる詳細な術前評価と手術計画が必須で，必要に応じて化学放射線療法などの前治療を併用する．手術は高難度であり，血管切離・修復には慎重な判断と経験豊富なチームが求められる．合併症予防と出血対応を含めた周到な準備により，安全性と根治性を両立させることが重要である．
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