3．開腹・腹腔鏡下・ロボット支援下幽門側胃切除の再建法up to date―デルタ吻合によるBillroth-Ⅰ法と結腸後経路Roux-en Y法

Reconstruction after distal gastrectomy：Billroth-Ⅰ technique with delta anastomosis and retrocolic Roux-en Y technique

胃癌に対する低侵襲手術の普及により体腔内吻合は多くの施設で行われている．当院ではBillroth-Ⅰ法ではデルタ吻合を，Roux-en Y法では結腸後経路法を行っている．デルタ吻合においては十二指腸・胃の切離ラインの設定，吻合時の十二指腸へのリニアステープラの挿入，支持糸の役割が重要である．結腸後経路Roux-en Y法においては，結腸間膜の通す場所，共通孔閉鎖の運針，結腸間膜への固定が重要である．それぞれの再建法について，腹腔鏡手術とロボット手術におけるコツや工夫を述べる．