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特集 外科医として押さえておきたい緩和ケア
I. 症状緩和の実際
2. 消化器症状
2）悪性腹水
Palliative care for malignant ascites
横道 直佑
1
N. Yokomichi
1
1聖隷三方原病院緩和支持治療科
キーワード：
悪性腹水
,
症状
,
緩和
Keyword:
悪性腹水
,
症状
,
緩和
pp.1060-1064
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_1060
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悪性腹水は癌の進行に伴い生じ，腹部膨満や食欲不振などの苦痛をもたらす．治療法としては利尿薬，腹腔穿刺，カテーテル留置，静脈シャント，腹水濾過濃縮再静注法（CART），輸液制限などがあり，症状や病態に応じて選択される．確立された標準治療はなく，エビデンスも限られているため，患者の状態や希望に配慮した個別対応が重要である．今後は臨床的有効性を検証する研究の蓄積が求められる．
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