Japanese
English
特集 便失禁の診断と治療update
II. 各論
9.便失禁の治療―仙骨神経刺激療法
Treatment for patients with fecal incontinence using sacral neuromodulation (SNM)
石塚 満
1
,
加賀 勘家
2
,
加賀 麻祐子
3
,
鎌迫 智彦
4
,
布施 美樹
5
,
山西 友典
6
M. Ishizuka
1
,
K. Kaga
2
,
M. Kaga
3
,
T. Kamasako
4
,
M. Fuse
5
,
T. Yamanishi
6
1獨協医科大学下部消化管治療センター/排泄機能センター
2千葉県立佐原病院泌尿器科/獨協医科大学排泄機能センター
3みはま成田クリニック泌尿器科/獨協医科大学排泄機能センター
4済生会宇都宮病院泌尿器科/獨協医科大学排泄機能センター
5横浜労災病院泌尿器科/獨協医科大学排泄機能センター
6宇都宮脳脊髄センターシンフォニー病院泌尿器科/獨協医科大学排泄機能センター
キーワード:
便失禁
,
仙骨神経刺激療法
,
sacral neuromodulation
Keyword:
便失禁
,
仙骨神経刺激療法
,
sacral neuromodulation
pp.713-722
発行日 2024年5月1日
Published Date 2024/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_713
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仙骨神経刺激療法(sacral neuromodulation:SNM)は,刺激プログラムを伝達する植込み型の刺激装置を用いて,仙骨孔に挿入されたリードを介して仙髄神経を継続的に電気刺激し,便失禁や便秘などの排便障害,尿失禁や排尿困難などの下部尿路機能障害,慢性骨盤部痛といった骨盤底機能障害の症状を改善させる治療法である.
本邦では2014年4月に便失禁に対して,そして2017年9月に難治性過活動膀胱に対して保険収載された比較的新しい治療法である.
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