これからの高齢者医療-診断・治療・予防への対応
《高齢者の救急疾患》急性腹症
金子 英司
1
1東京医科歯科大学医歯学教育システム研究センター
キーワード:
救急疾患
,
急性腹症
,
血液学的検査
,
腸閉塞
,
病歴聴取
,
腹痛
,
腹部X線診断
,
緊急手術
Keyword:
Abdomen, Acute
,
Emergencies
,
Hematologic Tests
,
Intestinal Obstruction
,
Medical History Taking
,
Radiography, Abdominal
,
Abdominal Pain
pp.1058-1062
発行日 2011年12月1日
Published Date 2011/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012088929
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・急性腹症は腹痛患者における、治療を優先した診断名で、手術適応の有無を決定する。・高齢者では悪性腫瘍やヘルニア嵌頓による腸閉塞の頻度が高く、血行障害に伴う疾患も増加する。・高齢者では症状が非典型的で、重篤な疾患でも身体所見・検査所見に乏しい場合がある。・認知症などでは家族や介護者の協力を得て情報を収集する。・合併症を含む全身状態の管理が重要で、なるべく入院させ、慎重に経過観察する。・帰宅させる場合は急変時の対応も含めて、本人だけではなく家族や介護者に病状を詳しく説明する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011