Japanese
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特集 イメージング・ナビゲーション技術の現状と未来
II. 上部消化管
1.食道癌手術における人工知能(AI)を用いたreal time反回神経の同定について
Identification of the recurrent nerve using artificial intelligence (AI) in esophageal cancer surgery
藤田 武郎
1
,
佐藤 和磨
1
,
松崎 博貴
2
,
竹下 修由
2
,
大幸 宏幸
3
T. Fujita
1
,
K. Sato
1
,
H. Matsuzaki
2
,
N. Takeshita
2
,
H. Daiko
3
1国立がん研究センター東病院食道外科
2株式会社Jmees
3国立がん研究センター中央病院食道外科
キーワード:
食道癌
,
反回神経
,
ナビゲーション
,
人工知能(AI)
Keyword:
食道癌
,
反回神経
,
ナビゲーション
,
人工知能(AI)
pp.18-25
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_18
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食道癌手術後の反回神経麻痺は術後患者の生活の質(QOL)の低下のみならず,肺炎のリスク因子としてもよく知られる合併症である1).近年さまざまな分野で開発がすすんでいる人工知能(AI)技術でわれわれは反回神経麻痺の改善をめざしたAIナビゲーションの開発を試みている.AIによる手術ナビゲーションは放射線画像や消化管内視鏡のナビゲーションと異なり,「組織に埋もれた構造物が形状をかえながら徐々に露になる」というプロセスのため,より複雑で詳細なアノテーションが必要となる.
現時点で開発中のソフトウェアでのナビゲーション精度は,食道外科専門医と同程度にまで進化しており,今後はいかに手技の早期で正確に検出するかが課題と考える.
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