Japanese
English
特集 低侵襲内視鏡外科手術の最前線
II. 各論
1. 食道
2)AIが支援する低侵襲食道切除術
AI-assisted minimally invasive esophagectomy
佐藤 和磨
1
,
藤原 直人
1
,
藤田 武郎
1
K. Sato
1
,
N. Fujiwara
1
,
T. Fujita
1
1国立がん研究センター東病院食道外科
キーワード:
食道癌
,
食道切除
,
人工知能
,
反回神経
Keyword:
食道癌
,
食道切除
,
人工知能
,
反回神経
pp.237-244
発行日 2023年3月1日
Published Date 2023/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_237
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
食道癌手術は,温存が必須である重要臓器に囲まれた食道を切除し,周囲リンパ節を徹底郭清することが求められる高難易度手術である.われわれは安全な手術への試みとして人工知能(artificial intelligence:AI)によるナビゲーション手術実現に向けて研究を重ねている.AIによる反回神経ナビゲーションシステム開発に着手し,専門医と同等の神経同定精度であり,リアルタイムでも実施可能であるAI手術支援システムを開発した.さらに,神経同定だけでなく機能温存にも寄与するシステムを開発すべく研究を続けている.また,その他の重要臓器のナビゲーション手術の実現に向けて内視鏡手術多施設データベース構築事業をすすめており,これは今後の食道癌手術におけるAI手術支援システム開発の基盤になると考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2023