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特集 肝胆膵外科手術における術中トラブルシューティング
III. 膵臓・脾臓
3.開腹膵切除術における炎症か腫瘍浸潤か判断がむずかしいときの剝離の注意点
Technical points for dissection when inflammatory change or tumor invasion is difficult to distinguish in open pancreatectomy
小林 光助
1
,
井上 陽介
1
,
大庭 篤志
1
,
小野 嘉大
1
,
佐藤 崇文
1
,
伊藤 寛倫
1
,
髙橋 祐
1
K. Kobayashi
1
,
Y. Inoue
1
,
A. Oba
1
,
Y. Ono
1
,
T. Sato
1
,
H. Ito
1
,
Y. Takahashi
1
1がん研究会有明病院肝・胆・膵外科
キーワード:
膵頭十二指腸切除
,
膵頭神経叢
,
膵癌
Keyword:
膵頭十二指腸切除
,
膵頭神経叢
,
膵癌
pp.929-935
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_929
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膵癌の郭清において,腫瘍が周囲に浸潤しているのか,炎症性変化なのか,判断がむずかしい場合がある.現在の膵癌治療において周術期化学療法は重要視されているが,切除断端の癌陰性確保はいまだに重要な因子の一つであり,腫瘍の局在と周囲への浸潤を術前に把握することは膵癌手術において非常に重要である.特にborderline-resectable膵癌においては術前化学療法が奏効し腫瘍が縮小しても,動脈周囲軟部影が残る場合はこれらを切除範囲に含めた手術が推奨される.
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