特集 膵癌診療ガイドライン改訂を外科医はこう読み解く—ディベート&ディスカッション
テーマ3:ディベート
腹腔洗浄細胞診陽性膵癌に対して—切除を行う vs 行わない
牛田 雄太
1
,
井上 陽介
1
,
宮下 真美子
1
,
大庭 篤志
1
,
小野 嘉大
1
,
佐藤 崇文
1
,
伊藤 寛倫
1
,
髙橋 祐
1
,
荒木 達大
2
,
土田 浩喜
2
,
吉岡 伊作
2
,
渋谷 和人
2
,
平野 勝久
2
,
渡辺 徹
2
,
三輪 武史
2
,
星野 由維
2
,
森 康介
2
,
木村 七菜
2
,
北條 荘三
2
,
松井 恒志
2
,
奧村 知之
2
,
藤井 努
2
Yuta USHIDA
1
,
Tatsuhiro ARAKI
2
1公益財団法人 がん研究会有明病院消化器外科
2富山大学学術研究部医学系消化器・腫瘍・総合外科
キーワード:
膵癌
,
腹腔洗浄細胞診
,
腹腔洗浄細胞診陽性膵癌
,
手術適応
,
resectability
,
切除可能境界型膵癌
,
切除不能膵癌
,
審査腹腔鏡検査
Keyword:
膵癌
,
腹腔洗浄細胞診
,
腹腔洗浄細胞診陽性膵癌
,
手術適応
,
resectability
,
切除可能境界型膵癌
,
切除不能膵癌
,
審査腹腔鏡検査
pp.669-679
発行日 2020年6月20日
Published Date 2020/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407212957
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腹腔洗浄細胞診陽性(CY+)膵癌は予後不良因子として認知されているが,膵癌のステージ分類には反映されていない.CY+膵癌の切除適応は施設間で差異があり,明確なエビデンスは確立されていない.2008〜2014年に切除先行治療を行った当院症例を検討したところ,CY+症例は予後不良であったものの,多変量解析で独立した予後規定因子ではなかった.CY+でも切除を行う意義があるのか,および集学的治療時代に当院のCY+治療戦略がどう変化したかについて論述する.
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