Japanese
English
特集 外科手術と感染症
II. 各論
13. 泌尿器科
1)一般外科医が知っておくべき尿路感染症の診断と治療
Urinary tract infection
笠松 悠
1
Y. Kasamatsu
1
1大阪市立十三市民病院感染症内科/大阪市立総合医療センター感染症内科
キーワード:
尿路感染症
,
除外診断
,
薬剤耐性
,
基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌
Keyword:
尿路感染症
,
除外診断
,
薬剤耐性
,
基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ産生菌
pp.634-637
発行日 2023年4月25日
Published Date 2023/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_634
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
術後の感染症において尿路感染症(UTI)の頻度は高いが,症状に乏しい場合や無症候性細菌尿もあるので,尿Gram染色と尿培養で起炎菌を同定しつつ血液培養などの各種培養や画像検査で他疾患を除外して診断する.
薬剤耐性(AMR)菌対策の観点から,重症例を除き広域抗菌薬使用は控え,ニューキノロン系抗菌薬は本邦の大腸菌の約半数が耐性のため経験的には使用しない.
基質特異性拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)産生菌の治療薬は,地域や病院のアンチバイオグラムを参考にpiperacillin sodium/tazobactamやcefmetazole sodiumやflomoxef sodiumも使用可能である
© Nankodo Co., Ltd., 2023