特集 どこでもみれる?—コモンディジーズとしての感染症アップデート
コモンディジーズと感染症アップデート
皮膚軟部組織感染症アップデート
西田 裕介
1
1埼玉医科大学総合医療センター総合診療内科
キーワード:
蜂窩織炎
,
丹毒
,
壊死性軟部組織感染症
Keyword:
蜂窩織炎
,
丹毒
,
壊死性軟部組織感染症
pp.494-498
発行日 2024年3月10日
Published Date 2024/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229467
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Point
◎蜂窩織炎は真皮深部〜皮下組織の炎症のため紅斑の境界が不明瞭であるのに対し,丹毒は表在真皮の炎症のため紅斑の境界が比較的明瞭になる.
◎原因微生物はA群β溶血性レンサ球菌と黄色ブドウ球菌が大半であるが,特殊な病歴がある場合は稀な微生物も関与する.
◎一般的に蜂窩織炎は軽症であることが多く,初期治療の段階でのメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)カバーは不要である.
◎壊死性軟部組織炎を除外するのに有用な所見は乏しく,見た目に釣り合わない強い痛みを訴える場合や,バイタルが不安定な場合は外科系診療科への相談を行う.
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