書評
一歩進んだ緩和医療のアプローチ―その難しい症状,どう緩和する?
絹笠 祐介
1
1東京医科歯科大学消化管外科
pp.58
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_58
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- 文献概要
「癌の治療が始まったときから,緩和医療が始まる」.20年前に,私が国立がんセンター中央病院(現・国立がん研究センター中央病院)で癌治療を学んだときに教わったことである.それまでは癌患者のみならず,私を含め多くの医師も,緩和医療=終末期医療という受け止め方であった.現在では,早い段階での緩和医療の介入が癌患者の生活の質(QOL)だけでなく予後の延長にも寄与することは,癌治療に携わる多くの医療者の共通認識ではないかと思う.
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