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特集 StageⅣ 胃癌の治療戦略Update
I. 総論
2.StageⅣ胃癌に対する審査腹腔鏡の意義と標準的方法
Significance and standard method of staging laparoscopy for stageⅣ gastric cancer
羽藤 慎二
1
,
西脇 紀之
1
,
柿下 大一
1
,
御厨 美洋
1
,
落合 亮二
1
,
小林 成行
1
,
小畠 誉也
1
,
大田 耕司
1
S. Hato
1
,
N. Nishiwaki
1
,
T. Kakishita
1
,
Y. Mikuriya
1
,
R. Ochiai
1
,
N. Kobayashi
1
,
T. Kobatake
1
,
K. Ohta
1
1国立病院機構四国がんセンター消化器外科
キーワード:
審査腹腔鏡
,
胃癌
,
腹膜播種
,
腹腔洗浄細胞診
Keyword:
審査腹腔鏡
,
胃癌
,
腹膜播種
,
腹腔洗浄細胞診
pp.307-311
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_307
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胃癌の治療方針を定めるうえで,腹膜播種や腹腔洗浄細胞診(以下,CY)の診断は重要である.審査腹腔鏡は,画像診断では検出できない腹膜播種やCY陽性を診断できる有用な検査である.胃癌に対する薬物療法の進歩により,腹膜播種陽性やCY陽性胃癌症例に対する化学療法後のconversion surgeryを含んだ集学的治療の有用性が報告されてきている.化学療法の奏効程度を判定できる二次的審査腹腔鏡は,stageⅣ胃癌の治療戦略を立てるうえで重要な役割をはたすと考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2022