炎症性腸疾患 最近の動向
Crohn病 InfliximabによるCrohn病の治療
正木 忠彦
1
,
松岡 弘芳
,
小林 敬明
,
杉山 政則
,
跡見 裕
1杏林大学 消化器・一般外科
キーワード:
Crohn病
,
消化器外科
,
薬物用量反応関係
,
前向き研究
,
後向き研究
,
治療成績
,
ランダム化比較試験
,
Infliximab
Keyword:
Infliximab
,
Crohn Disease
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Prospective Studies
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Retrospective Studies
,
Randomized Controlled Trials as Topic
,
Treatment Outcome
pp.1565-1569
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010040856
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欧米におけるいくつかの臨床研究の結果から、活動型Crohn病に対するinfliximabの維持投与は、粘膜治癒を促進し早期の寛解導入ならびに寛解維持を可能にした。従来のstep-up therapyに比べtop-down therapyの有効性も報告されている。さらには外科治療後の維持投与が再発予防にも有効であることが明らかになりつつある。今後Crohn病の治療体系は大きく変貌すると考えられる。しかし、長期間にわたるinfliximab投与の安全性、維持投与をどこまで継続するか、医療経済的にどこまで投与が許容されるかについて解決すべき問題点も多い。
©Nankodo Co., Ltd., 2009