今月の主題 悪性リンパ腫
各論
悪性リンパ腫の治療戦略とそのEBM―ホジキン病
矢野 尊啓
1
Takahiro YANO
1
1国立病院機構東京医療センター血液内科
キーワード:
臨床病期
,
ABVD療法
,
局所放射線照射
,
自己末梢血幹細胞移植
Keyword:
臨床病期
,
ABVD療法
,
局所放射線照射
,
自己末梢血幹細胞移植
pp.399-407
発行日 2007年4月15日
Published Date 2007/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100825
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ホジキンリンパ腫では,臨床病期が最も重要な予後因子であり,限局期ではABVD療法2~4コースと局所放射線照射が行われ,90%以上の患者に長期生存が得られる.進行期ではABVD療法6~8コースが標準的治療とされるが,長期生存は70~80%にとどまり,予後不良と予測される例ではより強力な化学療法が検討されている.再発例,治療抵抗例では大量化学療法併用自己末梢血幹細胞移植の適応を考慮する.Rituximab,抗CD30抗体などの新たな薬剤も試みられつつある.〔臨床検査 51:399-407,2007〕
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