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特集 食道胃接合部癌 私はこう治療する!
I. 総論
3.食道胃接合部癌の術式選択と手術の実際―食道外科の立場から
The selection of surgical procedures and actual operations for esophagogastric junction cancer:from perspective of esophageal surgery
坊岡 英祐
1
,
竹内 裕也
1
E. Booka
1
,
H. Takeuchi
1
1浜松医科大学外科Ⅱ
キーワード:
食道胃接合部癌
,
縦隔リンパ節郭清
,
食道浸潤長
Keyword:
食道胃接合部癌
,
縦隔リンパ節郭清
,
食道浸潤長
pp.13-21
発行日 2025年1月1日
Published Date 2025/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_13
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食道胃接合部癌に対する手術においては,上中縦隔郭清の必要性および経裂孔的下縦隔内吻合の安全性から,食道浸潤長4 cm超の場合,および食道浸潤長が2.1~4 cmで経裂孔的下縦隔内吻合が安全に行えないと判断した場合に右開胸アプローチを第一選択としている.食道浸潤長が2.1~4 cmの場合は,上中縦隔郭清は不要であるが,患者の体型,食道裂孔ヘルニアの有無,併存症の有無などによる周術期リスクなどを勘案し,一律に食道浸潤長のみで決定せずに患者ごとに安全な術式を選択すべきである.
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