Japanese
English
特集 放置できない肛門部疾患の診断と治療
II. 各論
6.早期の治療が必要な痔瘻の診断と治療
Diagnosis and treatment of anal fistula requiring early treatment
下島 裕寛
1
,
香取 玲美
1
,
彦坂 吉興
1
,
紅谷 鮎美
1
,
渡邊 陽太郎
1
,
松島 小百合
1
,
松島 誠
1
Y. Shimojima
1
,
R. Katori
1
,
Y. Hikosaka
1
,
A. Beniya
1
,
Y. Watanabe
1
,
S. Matsushima
1
,
M. Matsushima
1
1松島病院大腸肛門病センター
キーワード:
痔瘻
,
直腸・肛門周囲膿瘍
,
切開・排膿術
,
Fournier症候群
Keyword:
痔瘻
,
直腸・肛門周囲膿瘍
,
切開・排膿術
,
Fournier症候群
pp.796-802
発行日 2021年6月1日
Published Date 2021/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_796
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痔瘻は肛門科診療を行う現場では日常的で数多い疾患である.肛門科専門病院である当院の,2020年1年間の初診患者10,423名の内訳は痔核51.8%,裂肛13.5%,痔瘻13.1%であった.痔瘻の急性期である膿瘍期では,正確な診断と迅速な治療が求められる.そのためには,肛門周囲・直腸の解剖学的特徴および疾患の病態を正確に理解したうえで,切開排膿を主体とした外科的治療を適切な病期に行うことが重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021