Japanese
English
特集 外科医が知っておくべき術後QOL評価のすべて
II. 各論
7.膵臓
Postoperative assessment of quality of life(QOL) on pancreatic disease
岩橋 衆一
1
,
神崎 雅之
1
,
渡邉 常太
1
,
藤井 正彦
1
,
大谷 広美
1
,
原田 雅光
1
,
河崎 秀樹
1
,
山下 広恵
1
,
武田 千津
1
S. Iwahashi
1
,
M. Kanzaki
1
,
J. Watanabe
1
,
M. Fujii
1
,
H. Ohtani
1
,
M. Harada
1
,
H. Kawasaki
1
,
H. Yamashita
1
,
C. Takeda
1
1愛媛県立中央病院
キーワード:
膵全摘術
,
膵全摘後糖尿病
,
術後QOL評価
Keyword:
膵全摘術
,
膵全摘後糖尿病
,
術後QOL評価
pp.352-356
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_352
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膵癌は増加の一途をたどっており,膵切除例におけるQOL評価の重要性が増している.膵癌の唯一の根治的治療は手術加療であるが,膵切除は侵襲性が大きく,その観点からも膵切除術後のQOL評価が重要である.膵切除例においても,一般的に使用されているQOL尺度SF-36が多く用いられるが,肝胆膵癌患者に使用可能なFACT-Hepや,膵癌患者に特異的なEORTC QLQ-PAN 26が有用な評価法としてあげられる.また膵全摘術においては術後糖尿病が必発であり,その側面からのQOL評価も重要となる.今後も膵癌は症例数の増加が予想され,QOL評価法のさらなる発展が期待される.
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