Japanese
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特集 膵癌治療の最前線
II. 各論
5.膵癌に対する膵全摘術―その有効性と課題
Total pancreatectomy for pancreatic cancer
吉富 秀幸
1
,
高野 重紹
2
,
野呂 拓史
3
,
賀川 真吾
4
,
大塚 将之
4
,
大矢 雅敏
5
H. Yoshitomi
1
,
S. Takano
2
,
T. Noro
3
,
S. Kagawa
4
,
M. Ohtsuka
4
,
M. Oya
5
1獨協医科大学埼玉医療センター外科
2千葉大学臓器制御外科
3獨協医科大学埼玉医療センター外科
4千葉大学臓器制御外科
5獨協医科大学埼玉医療センター外科
キーワード:
膵全摘術
,
膵癌
,
残膵全摘
Keyword:
膵全摘術
,
膵癌
,
残膵全摘
pp.934-940
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_934
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膵全摘術は膵内分泌,外分泌機能の両方が障害されることにより,周術期死亡の発生や術後生活の質(QOL)の低下が危惧される.しかし,インスリン療法や膵消化酵素補充薬の進歩により,近年では安全に施行可能になりつつあり,膵癌に対してもその適応は広がっている.一方で,動脈合併切除例や進行癌症例では十分な予後の改善は認められず,その適応は慎重に判断すべきである.
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