Japanese
English
臨床と研究
潰瘍や臭気を伴う乳癌に対する乳癌消臭パッドの有効性・安全性評価(APOLLO試験)
The efficiency and safety of the deodorAnt Pad against Odor and uLceration for LOcal advanced breast cancer(APOLLO Trial)
石場 俊之
1
,
石田 浩彦
2
,
矢部 早希子
3
,
本田 弥生
3
,
宮本 博美
3
,
有賀 智之
3
T. Ishiba
1
,
H. Ishida
2
,
S. Yabe
3
,
Y. Honda
3
,
H. Miyamoto
3
,
T. Aruga
3
1がん・感染症センター都立駒込病院外科(乳腺)
2花王株式会社感覚科学研究所
3がん・感染症センター都立駒込病院外科(乳腺)
キーワード:
局所進行乳癌
,
癌性皮膚潰瘍
,
消臭パッド
Keyword:
局所進行乳癌
,
癌性皮膚潰瘍
,
消臭パッド
pp.357-362
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka83_357
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乳癌の認知度が上がり,同時に検診の普及により早期発見が得られるようになったが,手術を施すことができない進行癌の状態で発見される患者を臨床上多々経験する.切除できず増大した乳癌はやがて皮膚に潰瘍を形成し,出血,分泌物および異臭の発生により患者の生活の質(QOL)を著しく低下させる.当院で処置を必要とした皮膚浸潤進行乳癌34例を検討したところ,皮膚潰瘍に伴う症状に悩まされた期間(中央値)は診断前で1年,診断後で2年半と長期にわたっていた.
© Nankodo Co., Ltd., 2021