Japanese
English
特集 膵癌治療の最前線
II. 各論
11.膵癌の周術期栄養管理
Perioperative nutritional support in pancreatic cancer patients
竹山 宜典
1
Y. Takeyama
1
1近畿大学外科肝胆膵部門
キーワード:
術前化学療法
,
膵内外分泌不全
,
胃内容排出遅延
,
膵全摘術
Keyword:
術前化学療法
,
膵内外分泌不全
,
胃内容排出遅延
,
膵全摘術
pp.979-982
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_979
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膵癌患者の周術期の栄養は,術前,術直後,経口摂取開始後のほぼ三つの時期に分けられ,炎症反応の修飾,免疫能の補強などを介して,術後合併症の発生予防や癌再発抑制につながると考えられる.術前に可能な限り栄養状態を改善保持することが重要で,生命予後に改善につながることが示されている.また,膵癌術後には胃内容排出遅延,耐糖能異常などをできる限り回避して,術後早期の栄養療法によって全身状態を保持して,補助化学療法を完遂することが膵癌術後予後改善の重要な因子である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020