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特集 膵癌治療の最前線
II. 各論
1.切除企図膵癌に対する術前治療
Neoadjuvant therapy for pancreatic cancer intent to curative surgery
元井 冬彦
1
,
海野 倫明
2
F. Motoi
1
,
M. Unno
2
1山形大学外科学第一
2東北大学消化器外科
キーワード:
膵癌
,
切除可能
,
術前治療
,
術前化学療法
Keyword:
膵癌
,
切除可能
,
術前治療
,
術前化学療法
pp.909-914
発行日 2020年8月1日
Published Date 2020/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_909
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切除企図膵癌は,切除により根治が期待できる進行度であり,これまでの標準治療戦略は手術先行であった.切除された膵癌は術後補助療法の開発で治療成績が向上したが,切除企図膵癌全体の治療成績はいまだ満足いくものではない.本邦初の大規模比較試験Prep-02/JSAP05試験の結果,術前化学療法の優越性が証明され,術前治療が標準治療戦略として位置づけられるようになった.今後は,術前・術後補助療法を適切に行うことで,切除企図膵癌全体の治療成績向上が期待できる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020