Japanese
English
臨床報告 2
胸部食道亜全摘術後の再建胃管内容排出遅延にerythromycinが有効であった1例
Effect of erythromycin on delayed emptying of gastric tube after thoracic esophagectomy―a case report
岩瀬 和裕
1
,
老松 夏美
1
,
檜垣 淳
1
,
三方 彰喜
1
,
宮崎 実
1
,
上池 渉
1
Iwase Kazuhiro
1
1りんくう総合医療センター市立泉佐野病院外科
キーワード:
食道切除術
,
胃管
,
胃内容排出遅延
,
erythromycin
Keyword:
食道切除術
,
胃管
,
胃内容排出遅延
,
erythromycin
pp.1437-1439
発行日 2003年10月20日
Published Date 2003/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101548
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はじめに
胸部食道亜全摘術後の胃管内容排出遅延はいまだ完全に克服されていない1).最近,erythromycin(EM)のmotilin receptor agonistとしての一面が注目され,幽門輪保存胃切除術あるいは幽門輪温存膵頭十二指腸切除術後急性期の胃内容排出遅延に対する有用性の報告が散見される1,2).食道癌術後急性期の再建胃管内容排出遅延に対してEMを使用した報告はほとんど見当たらないが,再建された大彎側胃管に対してもEMが有効に作用しうるとの報告も見られる3).胸部食道亜全摘術後の再建胃管内容排出遅延にEMが有効であった1例を報告する.
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