特集 ホルモン補充療法ガイドライン2025年度版改訂のポイント
Ⅰ.総論
1.HRTガイドライン改訂の経緯とポイント
樋口 毅
1
1弘前大学大学院保健学研究科看護学領域
キーワード:
HRT
,
ガイドライン
,
Minds
Keyword:
HRT
,
ガイドライン
,
Minds
pp.853-857
発行日 2025年8月1日
Published Date 2025/8/1
DOI https://doi.org/10.34433/og.0000001293
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要旨
「ホルモン補充療法ガイドライン」は初版から約16年を経て3回目の改訂を迎えた.当初からの「HRTの治療薬としての側面と健康増進もしくは疾病予防の意義」の視点は一貫しているが,初版はWHI報告で萎縮した更年期医療に対して,安全,安心にHRTを行う指南書として,2012年度版ではHRTのリスクを認めつつも,どのようにすればそれを回避,低減ができるのかに重きをおき,2017年度版ではCQ編を加え,より実臨床に即した内容と変化を遂げている.2025年度版は,基本的には前版を踏襲したものであるが,日本女性医学学会単独の事業となり,また,Mindsの方針に準拠するなどの作成スタイルの変化があった.本稿では改訂版の概要を述べる.

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