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特集 周術期感染対策Update
II. 各論
3.肝胆膵外科における周術期感染管理
-1)肝臓外科における周術期感染管理
Management of perioperative infection in hepatectomy
真木 治文
1
,
有田 淳一
1
,
長谷川 潔
1
H. Maki
1
,
J. Arita
1
,
K. Hasegawa
1
1東京大学肝胆膵外科,人工臓器・移植外科
キーワード:
肝切除
,
予防的抗菌薬
,
胆汁漏
,
ドレーン
Keyword:
肝切除
,
予防的抗菌薬
,
胆汁漏
,
ドレーン
pp.35-38
発行日 2020年1月1日
Published Date 2020/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_35
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肝切除においては,肝炎ウイルスや糖尿病,化学療法などにより背景肝に障害を生じていることも少なくなく,また胆汁漏のリスクもあるため,周術期感染には注意を要する.周術期感染に影響を及ぼす因子は,術前準備,術中の肝離断の方法や使用する糸やデバイスの選択,ドレーン留置の有無,術後予防的抗菌薬の投与期間や胆汁漏の対策にいたるまで多岐にわたり,最適解を見出すことは容易ではないが,科学的根拠に基づき改善を試みる姿勢が,周術期感染を減少させるためには肝要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020