Japanese
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特集 高齢者に対する消化器外科治療
II. 各論
8.高齢者肝切除に対する周術期対策
Determination whether hepatectomy is appropriate for elderly patients and ingenuity in perioperative management
小泉 哲
1
,
大坪 毅人
1
S. Koizumi
1
,
T. Otsubo
1
1聖マリアンナ医科大学消化器・一般外科
キーワード:
フレイル
,
高齢者肝切除
,
手術適応
,
周術期対策
Keyword:
フレイル
,
高齢者肝切除
,
手術適応
,
周術期対策
pp.250-256
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_250
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今後ますます高齢化がすすむ本邦においては,依然として罹患率・死亡率ともに上位に位置する肝癌の外科治療成績が,本邦における国民の健康寿命延伸に寄与する部分が大きい.高齢肝切除対象者のよりよい予後を導くには,正確な肝切除術適否の判断と,適切な周術期管理が必要である.本稿では,2014年に日本老年医学会から提唱された新概念“フレイル”を意識した手術適否の判断法と,高齢患者の特徴をふまえ虚弱フローの進行を抑制するための周術期管理の要点を述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020