Japanese
English
症例
閉塞性大腸炎による広範な結腸壊死をきたした直腸癌の1例
A case of rectal cancer with extensive colic necrosis due to obstructive colitis
岡本 篤之
1
,
弓削 拓也
1
,
武井 英之
1
,
藤崎 宏之
1
,
野田 直哉
1
,
伊藤 史人
1
A. Okamoto
1
,
T. Yuge
1
,
H. Takei
1
,
H. Fujisaki
1
,
N. Noda
1
,
F. Ito
1
1市立伊勢総合病院外科・消化器外科
キーワード:
閉塞性大腸炎
,
結腸亜全摘術
,
直腸癌
Keyword:
閉塞性大腸炎
,
結腸亜全摘術
,
直腸癌
pp.1383-1387
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1383
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はじめに 腸閉塞を伴う進行大腸癌は,臨床の現場ではしばしば経験する.しかし,閉塞性大腸炎で広範囲な結腸壊死を伴うことは比較的まれで,そのような場合に腸管の切除範囲の決定に難渋することがある.今回,直腸癌による閉塞性大腸炎により広範囲な結腸壊死と敗血症性ショックを伴った症例に対し,結腸亜全摘を行うことで救命しえた1例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020