Japanese
English
臨床報告
重篤な閉塞性大腸炎を発症したS状結腸癌の1例
A case of severe obstructive colitis associated with sigmoid colon cancer
森山 秀樹
1
,
北村 祥貴
1
,
竹原 朗
1
,
芝原 一繁
1
,
佐々木 正寿
1
,
小西 孝司
1
Hideki MORIYAMA
1
1富山赤十字病院外科
キーワード:
閉塞性大腸炎
,
結腸癌
,
結腸穿孔
,
結腸瘻
Keyword:
閉塞性大腸炎
,
結腸癌
,
結腸穿孔
,
結腸瘻
pp.1755-1758
発行日 2009年12月20日
Published Date 2009/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407102913
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要旨:症例は72歳,男性.S状結腸癌による大腸イレウスと診断され,緊急入院となった.保存的加療を行ったが腹痛および炎症所見の悪化を認め,腹部造影CTを施行した.結腸周囲の脂肪組織濃度が上昇しており,閉塞性大腸炎と診断した.腸管減圧目的に人工肛門造設術を施行した.術後11日目の内視鏡検査で結腸粘膜はpseudopolyposisの状態であった.また,上行結腸-横行結腸瘻および結腸穿孔を認めた.S状結腸切除および回腸瘻造設術を施行した.術後6か月目の検査で結腸粘膜は正常化し,穿孔および瘻孔の自然閉鎖を認めた.多彩な病態を示した重篤な閉塞性大腸炎の経験を,その画像所見とともに報告する.
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