Japanese
English
症例
消化管穿孔をもたらした魚骨を内視鏡的または外科的に摘出した3例
Three cases of endoscopically or surgically removal of fish bones with perforated digestive tract
山村 優人
1
,
鬼頭 祥悟
1
,
西村 公男
1
,
加藤 達史
1
,
中山 裕行
1
,
岡村 隆仁
1
Y. Yamamura
1
,
Y. Kito
1
,
T. Nishimura
1
,
T. Kato
1
,
H. Nakayama
1
,
R. Okamura
1
1大和高田市立病院外科
キーワード:
魚骨
,
消化管穿孔
,
膿瘍
Keyword:
魚骨
,
消化管穿孔
,
膿瘍
pp.1362-1366
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1362
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はじめに 誤飲による消化管異物の多くは自然に排泄され,消化管穿孔などの合併症を生じることは1%以下と報告されている1,2).しかし,本邦では食生活を反映して異物誤飲の多くが魚骨であり3,4),消化管穿孔をもたらす異物の約50%を魚骨が占めている5)ため,胸痛や背部痛,急性腹症の診療では,魚骨による消化管穿孔を鑑別診断として念頭におく必要がある.今回,魚骨による上部消化管穿孔をきたした3例を経験したため,文献的考察を加えて報告する.
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