Japanese
English
症例
StageⅣ肺癌併存局所進行胃消化管間質腫瘍(GIST)に対して術前化学療法を施行した1例
A case of conbined therapy of neoadjuvant chemotherapy using imatinib for local advanced gastric GIST and synchronous stage4 lung cancer
佐藤 梨枝
1
,
鈴木 秀郎
1
,
成田 潔
1
,
小西 尚巳
1
,
町支 秀樹
1
,
登内 仁
1
R. Sato
1
,
H. Suzuki
1
,
K. Narita
1
,
N. Konishi
1
,
H. Machishi
1
,
H. Tonouchi
1
1桑名市総合医療センター外科
キーワード:
胃GIST
,
術前化学療法
,
重複癌
Keyword:
胃GIST
,
術前化学療法
,
重複癌
pp.1367-1371
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1367
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに 切除可能な消化管間質腫瘍(gastrointestinal stromal tumor:GIST)の治療は完全切除が原則である.ガイドライン上,局所進行GIST例で併存症や拡大手術により相当な確率で術後合併症が予想される症例において,imatinibによる術前補助療法が治療の選択肢であると記載されているが,高いエビデンスはなく,対象患者の選択,術前投与期間など研究段階である1).今回,化学療法施行中のstageⅣ肺癌に併存した局所進行胃GISTに対して,術前補助療法後に安全な切除が可能となり,肺癌との併存治療を施行しえた1例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2020