Japanese
English
特集 消化器疾患に対する縮小手術の可能性
5.結腸癌に対する縮小手術の適応と手技
Limited surgery for colon cancer
山口 茂樹
1
,
平能 康充
1
,
石井 利昌
1
,
近藤 宏佳
1
,
石川 慎太郎
1
,
藤井 能嗣
1
,
淺利 昌大
1
,
片岡 温子
1
,
片岡 将宏
1
,
島村 智
1
S. Yamaguchi
1
,
Y. Hirano
1
,
T. Ishii
1
,
H. Kondo
1
,
S. Ishikawa
1
,
T. Fujii
1
,
M. Asari
1
,
A. Kataoka
1
,
M. Kataoka
1
,
S. Shimamura
1
1埼玉医科大学国際医療センター下部消化管外科
キーワード:
結腸癌
,
縮小手術
Keyword:
結腸癌
,
縮小手術
pp.1318-1322
発行日 2020年12月1日
Published Date 2020/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1318
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結腸癌手術に関しては,腹腔鏡による低侵襲手術の普及によって多くの症例に縮小手術でなく標準手術が行えるようになった.一方,超高齢者や厳しい併存症をもったハイリスク例には縮小手術を考慮する必要がある.腸管切除範囲,中枢リンパ節郭清はその切除効果を考慮して切除範囲を縮小しても根治手術は可能と考えられる.一方,姑息手術では切除の適応も限定されるので,安全性と効率を第一に考えるべきである.また早期癌に対する根治的腸切除に関しては,内視鏡による内視鏡的粘膜下層剝離術(ESD)の発達により多くの原発巣切除が可能になってきているので,その適応についても一考の余地が出てきている.
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