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English
特集 肝癌治療の最前線
4.切除不能肝癌に対する術前治療の可能性
The possibility of preoperative treatment for unresectable hepatocellular carcinoma
日髙 匡章
1
,
江口 晋
1
M. Hidaka
1
,
S. Eguchi
1
1長崎大学移植・消化器外科
キーワード:
切除不能肝細胞癌
,
分子標的治療薬
,
コンバージョン手術
Keyword:
切除不能肝細胞癌
,
分子標的治療薬
,
コンバージョン手術
pp.1215-1222
発行日 2020年11月1日
Published Date 2020/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1215
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肝細胞癌に対して,肝切除がもっとも有効な治療成績を得ることができる.しかし,腫瘍の進展,肝予備能に応じて切除不能となる肝細胞癌に対しては,肝動脈塞栓療法や肝動脈持続療法などが行われてきた.現在,分子標的治療薬の登場により,薬物療法と肝切除を組み合わせる切除不能肝癌に対する治療成績の向上が期待される.本稿では,肝細胞癌に対しての術前治療の成績,切除不能肝癌に対する術前治療の今後の可能性について述べる.
© Nankodo Co., Ltd., 2020