Japanese
English
特集 血管再建を伴う高難度肝胆膵外科手術
3.下大静脈腫瘍に対する体外切除,グラフト下大静脈再建後の自己肝移植
Liver autotransplantation after extracorporeal resection and for an inferior vena cava tumor
吉野 恭平
1
,
曽山 明彦
1
,
日髙 匡章
1
,
江口 晋
1
K. Yoshino
1
,
A. Soyama
1
,
M. Hidaka
1
,
S. Eguchi
1
1長崎大学移植・消化器外科
キーワード:
自己肝移植
,
下大静脈腫瘍
,
体外肝切除
Keyword:
自己肝移植
,
下大静脈腫瘍
,
体外肝切除
pp.122-127
発行日 2023年2月1日
Published Date 2023/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka85_122
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通常の肝切除では切除しえない肝腫瘍や肝部下大静脈部の腫瘍などに対して,全肝をいったん摘出し体外で病変を切除した後に自己肝移植を行う方法がある.われわれは,この術式を左腎静脈から右心房まで進展する下大静脈腫瘍に対して適応した.肝移植を応用したこの術式は高難度であり,肝臓外科の手技のみらなず移植手術についても精通しておくことが望ましい.本稿では同症例の詳細と自己肝移植に関する文献的考察を述べる.
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