Japanese
English
特集 食道胃接合部癌update
III. 治療
1.食道胃接合部癌の内視鏡治療適応と根治基準
Endoscopic treatment indications and curative conditions after endoscopic treatment for esophagogastric junctional cancer
鈴木 孝弘
1
,
古川 和宏
1
,
角嶋 直美
1
,
古根 聡
1
,
伊藤 信仁
1
,
和田 啓孝
1
,
廣瀬 崇
1
,
室井 航一
1
,
鈴木 智彦
1
,
飛田 恵美子
1
,
平井 恵子
1
,
柴田 寛幸
1
,
中村 正直
1
,
藤城 光弘
1
T. Suzuki
1
,
K. Furukawa
1
,
N. Kakushima
1
,
S. Furune
1
,
N. Itou
1
,
H. Wada
1
,
T. Hirose
1
,
K. Muroi
1
,
T. Suzuki
1
,
E. Hida
1
,
K. Hirai
1
,
H. Shibata
1
,
M. Nakamura
1
,
M. Fujishiro
1
1名古屋大学消化器内科
キーワード:
食道胃接合部癌
,
内視鏡治療
,
ESD
Keyword:
食道胃接合部癌
,
内視鏡治療
,
ESD
pp.1120-1123
発行日 2020年10月1日
Published Date 2020/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1120
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食道胃接合部癌の増加や内視鏡治療技術の発展に伴い,食道胃接合部癌に対して内視鏡治療を行う機会が増加している.本邦では食道下部の柵状血管下端を食道胃接合部(GEJ)とし,病理組織型にかかわらずGEJの上下2 cmに癌腫の中心があるものを食道胃接合部癌と定義している.食道扁平上皮癌,食道腺癌,噴門部胃癌など複数の組織型が混在しており,それぞれの組織型によって治療適応や根治基準を決定しているが,鑑別が困難な場合も多い.京都国際コンセンサス会議においてGEJZ adenocarcinomaが定義された.今後,GEJZ adenocarcinomaに対する内視鏡治療適応や根治基準についてさらなる検討が行われることを期待したい.
© Nankodo Co., Ltd., 2020