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特集 保存版!臓器脱の診断と治療
II. 各論
4.直腸脱に対するDelorme法の適応と手術手技
Indication and surgical technique of Delorme procedure for rectal prolapse
高野 正太
1
S. Takano
1
1大腸肛門病センター高野病院
キーワード:
直腸脱
,
経会陰手術
,
Delorme法
Keyword:
直腸脱
,
経会陰手術
,
Delorme法
pp.1027-1031
発行日 2020年9月1日
Published Date 2020/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka82_1027
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直腸脱の経会陰手術としてはGant-三輪法,Delorme法,Altemeier法,Thiersch法が代表的である.今年日本大腸肛門病学会から出版されたガイドラインでは5 cm未満の脱出にはGant-三輪法,Delorme法が推奨されており,根治性や合併症の観点から近年Delorme法を行う施設が増えているようである.Delorme法は脱出した腸管の粘膜を剝離後切離し,筋層の縦縫縮縫合により筋層を重積させ,残存粘膜の縫合を行う方法である.Delorme法は術後の排便機能を改善させるという報告もあり,直腸脱の経会陰手術として有用な方法である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020