Japanese
English
症例
術後化学療法が奏効し6年以上完全寛解が得られている同時性多発肺転移を伴う直腸癌の1例
A case of advanced rectal cancer with multiple lung metastases that has been without sign of recurrence over six years after complete response of post operative chemotherapy
高木 格
1
,
藤井 康
1
I. Takagi
1
,
Y. Fujii
1
1第一なるみ病院外科
キーワード:
直腸癌
,
同時性多発肺転移
,
完全寛解
Keyword:
直腸癌
,
同時性多発肺転移
,
完全寛解
pp.888-892
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_888
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はじめに 最近化学療法の進歩に伴い,大腸癌の切除不能遠隔転移病巣が完全寛解(CR)となり消失した報告例が増加しつつある.しかし肺転移に関しては長期間CRが得られている症例は少なく,特にCR後の維持化学療法の必要性と期間に関しては,まだ統一された見解はない.今回,同時性多発肺転移を伴う局所進行直腸癌に対し原発巣切除後,mFOLFOX6を施行した結果,転移巣が消失し6年6ヵ月以上CRが得られている症例を経験したので,本邦報告例を検討し,レジメン,CR後の化学療法とその期間などに関し若干の文献的考察を加えて報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019