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特集 癌検診の展望
I. 総論
1.日本と欧米の癌検診システムの比較
Population-based cancer screening programs in Japan, USA, and European Union
永田 浩一
1
,
高橋 則晃
2
K. Nagata
1
,
N. Takahashi
2
1福島県立医科大学消化器内科
2国立がん研究センター中央病院検診センター
キーワード:
対策型検診
,
組織型検診
,
科学的根拠
,
精度管理
Keyword:
対策型検診
,
組織型検診
,
科学的根拠
,
精度管理
pp.805-811
発行日 2019年7月1日
Published Date 2019/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_805
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癌検診が効果を出すためには,受診勧奨,精検結果の把握,精検受診勧奨,モニタリングなどによる品質保証・管理を確実に実施する組織型検診としての体制整備が必用である.先進国で広く行われている子宮頸癌・乳癌・大腸癌検診に加え,日本の対策型検診として実施されている胃癌・肺癌検診について日本と欧米を比較すると,総じて欧米のほうがより癌死亡率減少を実現している.原因は日本の検診受診率・精検受診率が低いこと,組織型検診としての精度管理が十分ではないことがある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019