Japanese
English
症例
脾動脈瘤破裂による出血性ショックに対して大動脈閉塞バルーン併用下に脾臓摘出術を行った2例
Two cases of splenectomy under combined intra-aortic balloon occlusion for hemorrhagic shock due to ruptured splenic artery aneurysm
吉川 弘太
1
,
夛田 宣裕
1
,
本髙 浩徐
1
,
海江田 衛
1
,
菰方 輝夫
1
K. Yoshikawa
1
,
N. Tada
1
,
H. Motodaka
1
,
M. Kaieda
1
,
T. Komokata
1
1鹿児島医療センター外科
キーワード:
脾動脈瘤破裂
,
大動脈閉塞バルーン
,
ハイブリッド手術室
Keyword:
脾動脈瘤破裂
,
大動脈閉塞バルーン
,
ハイブリッド手術室
pp.393-398
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_393
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はじめに 脾動脈瘤破裂は比較的まれな致死的疾患で,迅速な診断治療が必要とされる.大動脈閉塞バルーン(intra-aortic balloon occlusion:IABO)は腹部大動脈瘤破裂1)や外傷性腹腔内出血2),分娩時出血3)などによる出血性ショックに対して有効との報告はみられるが,腹部内臓動脈瘤破裂症例における報告はいまだ少ない.今回,脾動脈瘤破裂による出血性ショックに対して大動脈閉塞バルーン併用下に脾臓摘出術を行い,良好な経過を得た2例を経験したので報告する.
© Nankodo Co., Ltd., 2019