Japanese
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臨床と研究
外科的治療を要する術後腸閉塞症例の簡便な判別法―イレウス管造影所見による後ろ向きおよび前向き研究
A simple screening test for the surgical management of postoperative small bowel obstruction;retrospective and prospective observational study on predictive value of contrast radiology using long intestinal tube
横山 幸生
1
S. Yokoyama
1
1熊本市民病院外科
キーワード:
外科的治療
,
術後腸閉塞
,
イレウス管
,
判別法
Keyword:
外科的治療
,
術後腸閉塞
,
イレウス管
,
判別法
pp.355-359
発行日 2019年4月1日
Published Date 2019/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_355
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消化器外科術後の癒着性腸閉塞発症率は,4~17%1~3)といわれる.大部分の症例は絶食あるいはイレウス管などによる保存的治療で改善するが,一部の症例は外科的治療を余儀なくされる4).イレウス管による減圧処置を行った場合の留置の目安は,経験的に5~7日程度といわれる5).イレウス管の挿入も留置も患者に苦痛を与えることから,減圧が奏効するか否か,手術の可能性が高いか否か,早期に予測できれば患者,医療従事者双方にとって有益と思われる.蜂須賀ら6)は胃管造影所見を小腸停滞型・小腸閉塞型・結腸移行型の三つに分け,小腸型を手術適応とした.筆者も有用な分類と考え,イレウス管造影による簡便な判別法について検討した.
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