Japanese
English
症例
宿便性腸閉塞による横行結腸限局狭窄型虚血性大腸炎の1例
A case of stricture type ischemic colitis in the transverse colon caused by fecal bowel obstruction
吉本 裕紀
1
,
松村 勝
1
,
石橋 慶章
1
,
西村 太郎
1
,
森光 洋介
1
,
内山 大治
1
Y. Yoshimoto
1
,
M. Matsumura
1
,
Y. Ishibashi
1
,
T. Nishimura
1
,
Y. Morimitsu
1
,
T. Uchiyama
1
1戸畑共立病院
キーワード:
宿便性腸閉塞
,
虚血性大腸炎
,
横行結腸狭窄
Keyword:
宿便性腸閉塞
,
虚血性大腸炎
,
横行結腸狭窄
pp.1382-1385
発行日 2019年12月1日
Published Date 2019/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_1382
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はじめに 虚血性大腸炎(ischemic colitis:IC)は臨床経過から一過性型,狭窄型,壊死型に分類されていた1)が,現在では壊死型を除いた2型に分類されている.本邦で主に用いられている飯田らの分類2)では,治癒固定期X線像において病変部の最狭小管腔幅と隣接正常大腸の管腔幅の比を計算し,その値が70%未満を狭小型,70%以上を一過性型と判断している2).しかし,慢性期においては腸閉塞を起こすような高度な狭窄を起こすか否かの判断のみが実臨床上重要であると考えられる.
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