Japanese
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特集 消化器疾患に対する機能温存・再建手術
III. 肝胆膵領域
4. 完全腹腔鏡下生体ドナー部分肝グラフト採取術
Pure laparoscopic living donor hepatectomy
長谷川 康
1
,
新田 浩幸
1
,
高原 武志
1
,
佐々木 章
1
Y. Hasegawa
1
,
H. Nitta
1
,
T. Takahara
1
,
A. Sasaki
1
1岩手医科大学外科
キーワード:
腹腔鏡
,
肝移植
,
ドナー
Keyword:
腹腔鏡
,
肝移植
,
ドナー
pp.533-536
発行日 2019年4月25日
Published Date 2019/4/25
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_533
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腹腔鏡下肝切除術の適応は段階的に拡大され,2016年に肝右葉切除や左葉切除といった高難度肝切除術が保険収載された.しかしながら生体ドナー部分肝グラフト採取術は,いまだ保険収載されていない.これは,右葉切除や左葉切除といっても,腫瘍に対する肝切除術と比べると技術的にむずかしい面があるためと考えられる.しかしながら,この2~3年で海外からの完全腹腔鏡下生体ドナー部分肝グラフト採取術の報告は急激に増えており,その安全性についても述べられている.今後,低侵襲手術である腹腔鏡下手術が,肝移植ドナー手術に適用される可能性は十分にあると考えられる.
© Nankodo Co., Ltd., 2019