連載 外科医を育てる!(第16回)
氷河期時代の外科教育
肥田 侯矢
1
,
板谷 喜朗
1
,
八木 真太郎
1
,
伊藤 和史
1
,
坂井 義治
1
K. Hida
1
,
Y. Itatani
1
,
S. Yagi
1
,
K. Ito
1
,
Y. Sakai
1
1京都大学
pp.958-962
発行日 2018年8月1日
Published Date 2018/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_958
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外科医は減少の一途をたどり,かつて年間1,200~1,300人いた日本外科学会への入会者数も,近年は800人程度で推移し,本年より正式運用となった新しい外科専門医制度への登録者は呼吸器外科,心臓外科,乳腺外科を含めても約800人であった.外科医の減少に伴い,一人あたりの負担は増加しているにもかかわらず,社会の求める医療の質は高度となり,精神的・肉体的ストレスの増加は否めない.では,外科医になるのは魅力にとぼしいことなのか.いや,そうではないはずである.われわれの実感している外科の楽しさ,やりがいをいかに伝えるかが重要である.その意味で外科教育の充実がまさに求められている時代である.
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