Japanese
English
特集 進行消化器癌のconversion surgery
I. 総論
2.腫瘍内科医の立場から
Conversion surgery for advanced gastroenterological cancer;the medical oncologist’s point of view
佐藤 康史
1
Y. Sato
1
1徳島大学地域消化器・総合内科学
キーワード:
腫瘍内科医
,
conversion surgery
,
消化器癌
Keyword:
腫瘍内科医
,
conversion surgery
,
消化器癌
pp.7-13
発行日 2018年1月1日
Published Date 2018/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_7
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切除不能の進行癌症例に化学療法が奏効し治癒切除が可能と判断され,外科的治療が行われることをconversion surgeryと呼び,大腸癌肝転移例では良好な長期予後が報告されている.胃癌においてはコンセンサスは得られていないが,非治癒因子が切除可能となり,R0手術をめざせる症例では予後改善が期待されている.しかし,適切な対象症例の選択など多くの課題が残されており,治療開始時から腫瘍専門医と外科医が最大限の協力体制で取り組み,最適な切除のタイミングを図っていくことが必要である.今後,conversion surgeryに対するresectabilityの確立,有効な新規薬剤やレジメン開発により,多くの治癒症例が得られることが期待される.
© Nankodo Co., Ltd., 2018