Japanese
English
特集 腹膜と腹水を究める―新しい考え方と治療法
6.難治性腹水に対するDenverシャント
Denver shunt for refractory ascites
新後閑 弘章
1
,
権 勉成
1
,
齋藤 倫寛
1
,
徳久 順也
1
,
田中 貴志
1
,
前谷 容
1
H. Shigoka
1
,
K. Gon
1
,
M. Saito
1
,
J. Tokuhisa
1
,
T. Tanaka
1
,
I. Maetani
1
1東邦大学医療センター大橋病院消化器内科
キーワード:
Denverシャント
,
腹腔静脈シャント
,
難治性腹水
Keyword:
Denverシャント
,
腹腔静脈シャント
,
難治性腹水
pp.619-624
発行日 2018年5月1日
Published Date 2018/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_619
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Denverシャントは腹腔と中心静脈の間にシャントをつくる手技で,大量の腹水をシリコンカテーテルを用いて直接大循環に戻し腹水を減少させる.手技は確立されており,ポンプチャンバーポケットの作成,腹腔へのカテーテル留置,皮下トンネル作成,静脈へのカテーテル留置に分けられる.多くの症例で腹水コントロールが可能であるが,播種性血管内凝固症候群(DIC)や心不全,シャントトラブルなどの偶発症も少なくなく,適応を考えて造設すべきである.
© Nankodo Co., Ltd., 2018