Japanese
English
特集 肛門疾患の診かた,治療法
II. 肛門疾患の治療
1.痔核の治療
-―結紮切除術を見直そう
Treatment of hemorrhoids;let’s review ligation and excision
梅枝 覚
1
,
山本 隆行
1
,
中山 茂樹
1
,
木村 充志
1
,
井上 靖浩
1
,
下山 貴寛
1
,
濱口 哲也
1
,
肥満 智紀
1
,
鈴木 桜子
1
,
北川 達士
1
S. Umegae
1
,
T. Yamamoto
1
,
S. Nakayama
1
,
A. Kimura
1
,
Y. Inoue
1
,
T. Shimoyama
1
,
T. Hamaguchi
1
,
T. Himan
1
,
S. Suzuki
1
,
T. Kitagawa
1
1四日市羽津医療センター外科
キーワード:
痔核手術
,
痔核結紮切除術
,
LE
Keyword:
痔核手術
,
痔核結紮切除術
,
LE
pp.1306-1312
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1306
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現在,痔核の治療は2015年に硫酸アルミニウムカリウ ム・タンニン酸(aluminum potassium sulfate hydrate, tannic acid:ALTA)療法(四段階注射法)が行われるようになってから,治療の選択肢も増え,適応も変化してきた.しかしながら,痔核のあらゆる病態にも対応可能である痔核結紮切除術(ligation and excision:LE)は,しっかりと習得すべき術式であると思われる.術式はMilligan-Morgan法を基礎としており,肛門機能の温存と,根治性の高さ,重大な合併症も少ない術式であると思われる.当院でのLEの術後晩期出血は1.8%,再発率も1.8%ときわめて低い.またLEを主体としたLE+ALTA併用症例においても,晩期出血は2.0%,再発率も3.0%ときわめて低い.LEの基本的手技を提示する.
© Nankodo Co., Ltd., 2018