Japanese
English
特集 肛門疾患の診かた,治療法
I. 肛門疾患の診察法
3.肛門疾患に対する検査法
-―デフェコグラフィ(排便造影検査)
Examination for anorectal disorders;defecography
高橋 知子
1
,
田嶋 太一
1
,
角田 明良
1
,
草薙 洋
1
T. Takahashi
1
,
T. Tajima
1
,
A. Tsunoda
1
,
H. Kusanagi
1
1亀田総合病院
キーワード:
便排出障害
,
defecography
,
骨盤臓器脱
,
便失禁
Keyword:
便排出障害
,
defecography
,
骨盤臓器脱
,
便失禁
pp.1301-1305
発行日 2018年12月1日
Published Date 2018/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka80_1301
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排便造影検査はbariumを含んだ擬似便を直腸内へ注入し,怒責排出をX線像で観察し,排便動作時の直腸,S状結腸,あるいは小腸と骨盤底筋群の動態を観察する検査である.この検査では排便困難型便秘症の原因[直腸瘤,小腸瘤,S状結腸瘤,会陰下降,直腸重積,骨盤底筋協調運動障害,腹圧(便排出力)低下]の診断,膣後壁脱出が主である骨盤臓器脱(直腸瘤または小腸瘤)の精査,難治性便失禁の病態評価に有用である.
© Nankodo Co., Ltd., 2018