Japanese
English
特集 肛門疾患診断・治療のノウハウ
痔核の治療—保存的治療から手術まで
Treatment for hemorrhoid
松島 誠
1
,
田中 良明
1
,
長谷川 信吾
1
,
鈴木 和徳
1
,
松村 奈緒美
1
,
馬場 真木子
1
,
鈴木 裕
1
,
柳田 謙蔵
1
,
松島 善視
1
Makoto MATSUSHIMA
1
1松島病院
キーワード:
痔核
,
痔核保存治療
,
痔核結紮切除術
Keyword:
痔核
,
痔核保存治療
,
痔核結紮切除術
pp.985-990
発行日 1998年8月20日
Published Date 1998/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903248
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良性疾患である痔核の治療は生活療法を含めた保存的治療を主体として行う.痔核の出血,疼痛は保存的治療でのコントロールが大多数の症例で可能であり,脱出もある程度のものまでは保存的に消失または軽快させることができる.これらの方法で効果がみられないものに対しては患者の希望によって手術を行うが,現在の半閉鎖なり完全閉鎖での結紮切除法はどのような痔核例にもほぼ対応でき,術者ごとに多少の技術的な違いはあっても完成された良い方法であると考えられる.この手技に熟練し,術後の合併症や疼痛コントロールに習熟すれば,痔核の手術は肛門の機能と形態を全く損うことのない,安心して施行できる手術の1つであるといえる.
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