Japanese
English
今月の特集 臨床検査技師によるタスク・シフト/シェア
臨床検査技師に追加される業務の実際と注意点
直腸肛門機能検査
Anorectal physiology examinations
味村 俊樹
1
,
本間 祐子
1
,
前田 耕太郎
2
1自治医科大学消化器一般移植外科
2医療法人社団健育会湘南慶育病院
キーワード:
便失禁
,
直腸肛門機能検査
,
肛門内圧検査
,
直腸バルーン感覚検査
,
直腸肛門反射検査
Keyword:
便失禁
,
直腸肛門機能検査
,
肛門内圧検査
,
直腸バルーン感覚検査
,
直腸肛門反射検査
pp.853-861
発行日 2022年7月15日
Published Date 2022/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542203053
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
Point
●直腸肛門機能検査として一般的に施行されるのは,肛門内圧検査,直腸バルーン感覚検査,直腸肛門反射検査であるが,それ以外に排出能力検査や直腸コンプライアンス検査もある.
●直腸肛門機能検査の目的は,便失禁の原因診断,肛門・直腸疾患における手術前後の肛門機能評価,Hirschsprung病の診断である.
●肛門内圧検査で測定・評価するのは,機能的肛門管長,最大静止圧,最大随意収縮圧増加値および実測値,不随意収縮圧(咳嗽反射圧),直腸肛門興奮反射,直腸肛門抑制反射である.
●直腸バルーン感覚検査で測定するのは初期感覚閾値,便意発現容量,最大耐容量である.その結果は直腸感覚能以外に直腸容量やコンプライアンス(柔軟性)にも影響される.
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.